【書評】オンリーワンの花を咲かせる子育て/松永正訓
うちの子は周りと違うから、育て方に困っていないでしょうか?
この本では長年、難病や発達障害の子供を診てきた現役の小児科医師から、個性に合った育児が学べます。
患者さんの実例もあり。
目次
この本をおすすめする人
- 子供の特性を活かした育児がしたい
- 様々な子供を診てきた小児科医師の話が聞きたい
- 子供の将来が不安
書籍データ
タイトル 小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て
著者 松永正訓
出版社 文藝春秋
要点
自立の意味
哺乳瓶の乳首
赤ちゃんがミルクをあまり飲まなかったら、哺乳瓶の乳首を変えてみる。
穴の形は大きい・小さいなど色々ある。
匂いが苦手な場合があり、シリコンは匂いが1番無い。
お金がかかるが色々試す、育児はお金がかかるもの。
ミルク
アレルギーが無いのにアレルギー対応のミルクは飲ませない。
通常のミルクの方が安く、タンパク質の分解が出来る様になる。
子供と遊ぶ
体を使って子供と遊ぶと、出来なかったことが出来る様になる。
遺伝するとは限らない
優秀な親から必ず優秀な子が産まれると限らない。
段々遺伝は薄まり平均的になる。
優秀じゃない親から優秀な子が産まれることもある。
愛着障害
愛着障害は、自己肯定感が無い。
歴史的な偉業を成し遂げた、スティーブ・ジョブズは愛着障害があった。
性格は横柄、ADHD(注意欠如多動症)の疑いがあった。
親に経済的な余裕が無く捨てられる。
大人になってからある女性と知り合い、子供のLisaが出来たが、認知をしなかった。
Macintosh開発時と同時期にLisaというコンピュータを開発していたが、Lisaの開発は上手くいかず頓挫してしまう。
発達障害は3つ
- 学習障害
- 注意欠如
- 自閉スペクトラム症
ケガをして危険だと覚える
あるオーストラリア人が、日本の小さい子がいる家庭で食事に参加した。
母親が「ダメ、危ない」を連発するので、子供の名前だと思い込んだ。
子供はケガをして初めて危険と覚えるので、多少危なくてもやりたいことをやらせる。
日本人は手伝いをしない
欧米に比べて日本の子供は、勉強をしていれば手伝いをさせない。
手伝いをさせる。
好き嫌いがあっても良い
野菜は大人になってから美味しさが分かる。
栄養は野菜以外からでも取れる。
味覚は人によって違う。
嫌いな野菜を細かくして食べさせても意味が無い。
好き嫌いで病気になった子はいない。
但し、日差しを浴びてビタミンDを生成することは大事。
子供が泣いてもスルーをする
間違った成功体験を強化しない。
一度でも叶えると子供は覚えるので、泣いてもスルーをする。
習い事は好きなことをさせる
親が希望する習い事を子供にやらせることが多いが、子供が好きなことをやらせる方が良い。
例えば、子供に字をきれい書いて欲しいから習字を習らわせるなど。
出来るように手伝う
ぬり絵は子供の手を握って一緒にやって、出来たら褒めると自信が芽生える。
お遊戯とダンスも同じ。
大人も後輩を手伝う。先輩医師が後輩の手術をサポートする。
予習が大事
予め保育園での注意をしておく。
医師は手術の前にはペアで模擬手術をやる。
失敗しそうなことはペアでやっておく。
テレビやスマホ
2歳未満の子にはテレビを見せない、言葉の獲得が遅れる。
3歳児のタブレット総時間は2時間、ゲームは30分。
親の姿を見せる
親が読書をすると子供も真似をする。
育児の機会に読書を始めてみる。
勉強は徐々に負荷を上げる
始めは簡単なものからやり、徐々に難しいものに移行する。
子供のキリが良い所で終わる。
情報を削る
著者の松永医師は自身が病気になった時、ネットの情報は惑わされるので、見ない様にした。
ある育児ママは、いくつかの育児本で違うことが書かれてあり混乱したので、始めに読んだ本だけを参考にすることにした。
迷ったら情報を削る。
感想
子供の発達に何か悩みがあったら、少しでも楽になると思いました。
うちの子は特に発語がゆっくり、3歳で自閉スペクトラム症・軽度の知的遅れと診断されたので、参考になります。
まとめ
小児科医師の松永さんの著書「オンリーワンの花を咲かせる子育て」をまとめると下記の様になります。
- 子供と遊ぶ
- 遺伝するとは限らない
- ケガをして危険だと覚える
- 手伝いをさせる
- 好き嫌いがあっても良い
- 子供が泣いてもスルーをする
- 習い事は好きなことをさせる
- 出来るように手伝う
- 予習が大事
- 親の姿を見せる
- 勉強は徐々に負荷を上げる
- 情報を削る
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