【書評】記憶脳 樺沢紫苑
著書は精神科医の樺沢紫苑さん。
樺沢さん「インプット大全」「アウトプット大全」と言う本で大ヒットを出している、インプット・アウトプットの達人です。
インプットは今まで2000冊以上の本を読んで、大好きな映画も沢山観ています。
アウトプットはYouTube・X・Facebook・メルマガを26年間も続けており、お陰で記憶力が凄いです。
複数のネット媒体のフォロワーは、累計100万人上のインフルエンサー。
目次
書籍データ
タイトル 記憶脳
著者 樺沢紫苑
出版社 サンマーク出版
この本をおすすめする人
- 入試や資格試験を突破したい
- 勉強や仕事の成果を高めたい
- 自己成長したい
要点
ネット全盛期に記憶力は必要ないが、試験には必要。
記憶には6時間以上の睡眠が必要。
徹夜は睡眠不足で、長期記憶に残らず無駄になる。
「記憶脳」を鍛えることで得られること
脳の衰えや認知症を防ぐ
認知症の予防には運動、人との関わり。
記憶にはアウトプットとインプット。
記憶脳のメリット
認知症の予防になる
老化とともに記憶力が下がると限らない。
成績が良くなり、試験に合格する
何歳からでも記憶力を上げれる。
1週間に3回以上復習すると長期記憶に残る。
自己成長が猛烈に加速する
99%は忘れる、アウトプットで記憶に残る。
記憶の前に理解・整理
理解・整理・記憶・反復で記憶力が上がる。
アウトプット記憶術
問題集
教科書を読むより問題集を解く方が効率よく勉強できる。
問題集は1問毎に〇×を記録すると楽しく出来て記憶に残る。
メモをする
メモをすると1回復習したことになり、後から見返せば記憶に残る。
感想の殴り書き
樺沢さんは、良かった映画の感想をA4ノートに殴り書きをする。
時間が経つほど忘れるので、覚えている内にすぐにやること。
音読をする
音読をすると口を動かすので記憶に定着しやすい。
満員電車の中では、声を出さないシャドウ読み、手で書くシャドウ書きが有効。
感想を言う
すごいニュースを見たら人に言う。
おいしい食べ物を食べたらレビューを書く。
家庭教師記憶術
人に教えるには理解していないと教えられないので、教えることで記憶に残る。
意味記憶よりエピソード記憶
例えば三角形の公式のだけは意味記憶、公式の理由まで知っていればエピソード記憶になり、長期記憶になる。
意味記憶よりもストーリー化してエピソード記憶にする。
794年、泣くよウグイス平安京など歴史の語呂合わせは、ストーリー化して覚えるエピソード記憶なので長期記憶になる。
樺沢さんは札幌のスープカレー店を食べ歩き、レビューをブログに書くことで、何と200軒の味を10年以上覚えている。
ウィスキーのテイスティングノートを書き、産地の違いや銘柄ごとの繊細な味の違いが分かる様になった。
事前準備記憶術
全体を把握する
始めに全体を把握することで、理解がし易くなり記憶に残り易くなる。
富士山記憶術
富士山は一度登ると道筋が分かり、2回目からは楽になる。
本は始めに目次を読み、気になる所を4、5分程度パラパラ読みをするだけで、理解力が上がり記憶に残る様になる。
対策講座記憶術
試験対策講座を受けることでポイントが分かり効率的に勉強できる。
樺沢さんは合格率45%のウイスキー検定講座を受け効率的に学び、5日間の試験勉強で合格をした。
過去問研究
一般的に参考書や教科書を解く人が多いが、満遍なく学ぶと非効率なので、過去問を分析して出た所を教科書にマークをする。
過去問を分析することで、出題傾向が分かり得点が上がる。
樺沢さんは高校入試で、全国の社会と理科の過去問研究をして満点を採った。
単語帳を使う
単語帳を覚えている物と覚えていない物を分けていない人が多い。
覚えている物を外して、覚えていない物を覚えると効果的。
ベストパフォーマンス記憶術
記憶の定着には6時間以上の睡眠が必要。
徹夜と睡眠不足はパフォーマンスを低下させる。
寝る前の情報の衝突止める
寝る前にやったことが1番記憶に残るので、勉強をしたらすぐに寝る。
勉強をした後の1時間ゲームは最悪のパターンで、勉強したことよりもゲームの内容が記憶に残る。
仮眠で効率が上がる
仮眠をすると正答率が25%上がったという実験結果が出ている。
眠くなったら仮眠をすることで効率が上がる。
Google・NIKEと言ったアメリカの企業は、仮眠室を設置し仮眠を推奨している。
学習計画記憶術
1・3・7記憶術
1・3・7の法則 である1日後、3日後、7日後の様に復習すると記憶に残りやすい。
初頭効果と終末効果
仕事の始めと終わりは集中力が高いので、仕事の区切りなどに休憩を適度に入れると効率が上がる。
感情操作記憶術
緊張感
締切など時間の制約があると、集中力が高まり記憶力が上がる。
1日の予定と一緒に所要時間を決めて取り組むと仕事が捗る。
好奇心を刺激する
人間は好奇心の生き物。
新しい飲食店が出来たら利用してみる。
好奇心を刺激すると記憶力が上がり、マンネリ化をすると記憶力が下がる。
生物は身の危険を守る為、本能で新しい場所を覚える様になっている。
場所を変える
場所を変えるとマンネリ化を防げる。
仕事中に飲み物を買いに行く、トイレに行く、空いている会議室で作業するだけでも効果がある。
外はもっとも刺激が多いので、出来れば外に行く。
楽しみながらやる
嫌々やるよりも、楽しみながらやった方が快感物質のドーパミンが分泌されて記憶に残る。
楽しく出来る方法を考えてやると記憶力が上がる。
不幸な記憶の忘れ方
失恋話を色んな人にすると忘れられない。
1・3・7の法則 である1日後、3日後、7日後の様に他人に話すと記憶に残りやすい。
ストレス発散の為、他人に話す時は1回だけにして後は忘れる。
SNSに美味しかった食べ物など小さな幸せを投稿する。
外化記憶術
外化とは自分の考えを外に出すこと。
自分の気付きを記録する
ネットが発達した現代でも、自分の体験と気付きは検索で絶対に出てこない。
ネットから得られる情報よりも、自分の体験と気付きを活かしていく。
記録する
SNSを第2の脳にする。
SNSに投稿して外化すると、索引があればすぐに思い出せる。
樺沢さんはYouTubeで質問を受けて答える方式をやっているが、SNSにアウトプットしているので1万通りの回答がすぐに出せる。
昔あった「料理の鉄人」という番組のキッチンスタジアムの様な準備を日頃から行う。
キッチンスタジアムは、様々な食材が準備されて料理人達がすぐに取れる様になっていた。
sns活用術
Xに投稿すると、投稿を3回ぐらいは見るので記憶に残る。
日記を書く
日記をSNSに投稿することで記憶力が上がる。
他人が見ているという緊張感が効果を上げる。
出来事を思い出して整理して文章化する。
ポジティブなことを書く。
写真を載せる
文字だけではなく、写真を載せると視覚効果で記憶に残りやすい。
読んだ本の感想
本を沢山読んでいるのに自己成長を感じない方は、アウトプットが足りていないので、SNSに投稿をする。
SNSに投稿すれば反応があるので、長く続けられる。
紙のノートに書くだけだと反応が無いので、長くても2〜3ヶ月しか続かない。
脳メモリ解放仕事術
マルチタスク・マルチシンクはしない
一般に人は3つのトレイしかないので、一度に沢山のことをやるとパンクしてしまう。
1つのことをやり、1つのことを考える様にする。
未完タスクは減らす
未完タスクがあると効率が下がる。
メモは書き出す
閃いたことは書き出すことで脳内メモリを解放できる。
To Do リストは消す
To Do リストは完了後に思いっきり消すことで達成感を味わえる。
To Do リストは朝に書く
To Do リストを寝る前に書くと仕事の不安で眠れなくなる。
寝る前に書いても、朝の方が冷静なので書き直すことになる。
寝る前に興奮しても眠れない。
記憶の荷卸し
何か大きな仕事が終わったら一旦全て忘れる。
樺沢さんは、あるテーマに関する本を書き終えたら、関連する資料を全て直して一旦忘れる。
一旦忘れることで新しいことが入ってくる。
感想
記憶に残す為の様々な仕組みが分かりました。
学生時代にこの本に出会っていたら、勉強のやり方が変わり人生が変わっていたかもしれません。
今からでも遅くないので、学んだことを実践してみます。
まとめ
樺沢紫苑さんの著書、読書脳をまとめると
人は99%を忘れる、記憶にはアウトプットが重要。
理解・整理・記憶・反復で記憶力が上がる。
1・3・7の法則 である1日後、3日後、7日後の様に復習すると記憶に残りやすい。
99%の人はスマホで情報を見るだけの受信者だか、1%の発信者になると劇的に成長できる。
アウトプットをやっていない方は、すぐにやってみる。
ここまで記事を読んで、実際に読んでみようと思ったのではないでしょうか?
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