【書評】面白い人が無意識にしている神雑談力/中北朋宏
著者の中北さんは元芸人で、現在は芸人時代に学んだことを活かし、株式会社俺という自己主張強めの会社を経営しています。
事業内容は元芸人のセカンドキャリア支援
と笑い活かしたコミュニケーション指導。
目次
書籍データ
タイトル 面白い人が無意識にしている神雑談力
著者 中北朋宏
出版社 東洋経済新報社
この本をおすすめする人
雑談力を身に付けたい
対人関係で悩んでいる
要点
破滅思考
「人に好かれたい、嫌いな人に好かれたい」という破滅思考を続けると心が病んでいく。
人間関係の3フェーズ
関係開始
関係継続
関係進行
メラビアンの法則
人とコミニュケーションを取る際、視覚情報55%・聴覚情報38%・言語情報7%の割合で相手に影響を与えるという法則。
初めて会ってから6秒から7秒の初頭効果は半年続くので、初めの印象を大事にする。
頻繁に会う人は会う度に気を付ける。
あいさつは重要
自分から進んであいさつをする。
あいさつが苦手な人は会釈だけでも良い。
ナイティナインの矢部浩之さん
矢部さんは初めて会う、売れていない芸人に対して「矢部浩之と申します。」と、とても丁寧な対応をする。
すべての人に好かれる必要は無い
すべての人に好かれようとすると疲れるので止める。
自分を嫌いな人には嫌っても良い。
意味の無い雑談は時間泥棒
著者の中北さんは意味の無い雑談は嫌いなのでしない。
自己紹介はターゲットを絞る
印象に残らない自己紹介は、ただ声を出しているだけになるので、ターゲットを絞った自己紹介をする。
例えば映画が好きな場合、好きなジャンルまで紹介すると相手に刺さることがある。
質問から入る
関係開始の際は、無理に自分から話さず質問から入るとスムーズにいく。
笑いのカツ上げ
職場で偉い人が喋っている時に「ここ笑う所だぞ」って言われたら、笑いのカツ上げ。
少しずらす
「子供の好きな食べ物は?」と言う問いにチャンジャなど少しずらすと笑いが取れる。
梅酒だとずらし過ぎて笑いが取れない。
正しい正解から少しずらすのがポイント。
コップをかいてください
「コップをかいて下さい。」と言われたら、大抵の人は取手のあるコップを横から描く。
コップは上から見た所を描いて良いし、アルファベットでCUPでも良い。
笑いの様に色んな角度から描くのが良い。
笑いは間が重要
笑いは面白い言葉よりも間が重要。
アンジャッシュの小島さんは、ネタの違う名前で呼ばれたら、あえて間を空けて「小島だよ」とツッコんでいる。
音楽では無くお笑いを聞く
著者の中北さんは移動中にお笑いを聞いて学んだ。
サブリミナル効果
以前、映画の中で出てきたコーラは、一度見ると飲みたくなるサブリミナル効果を利用したもので、現在は禁止されている。
ポジティブな気持ちを言う
上司との飲み会で、トレイに行く前に「今日は楽しい」と聞こえる様に言うと、上司は安心してまた誘ってくれる。
質問力
営業は口下手でも適切な質問を相手にして、聞き出すと成果が出る。
飲み会のお礼は4回
同じ属性の人である、同類感を獲得するにはお礼を4回する。
レジ前・お店の外・家に着いてから・次回会った時の計4回のお礼をすると、相手の印象に残る。
受信力
相づちは「すごい、面白い、変わっていますね」
相づちを相手によって変える。
尊敬する人におすすめの本を聞く場合
おすすめの本をただ聞くだけは3流。
おすすめの本を買って、感想を言うのは2流。
おすすめの本を買って、実践して変化を伝えるのが1流。
中北さんが会社の部下におすすめの本を教えたら、合わなかったと言われ、それ以来はまず相手に合っているかを考える様になった。
工夫次第で印象が変わる
著者の中北さんの会社は、iPadと同じB5サイズの名刺を使っていて、大半の方には驚かれる。
珍しい方では事前に中北さんのことを調べ、同じB5サイズの名刺を準備していた方がいた。
元TBSアナウンサーの久米宏さんには「そう来たか」と言われる。
名刺サイズを真似するのは難しいので、名刺に手書きを添えるだけでも印象は変わる。
大きい名刺に興味を持たない人は、うちの仕事を理解できないので無駄だと分かる。
自己プロデュースすると、見込み顧客を選別できるので時間を節約できる。
異業種交流は無駄
一部上場企業に勤務など、会社の肩書きを自慢する人がいて、本人は何をやっているか分からないので、異業種交流は無駄。
飲み会にいる人のパターン
質問をふるいじり役
いじられ役
ただ食べる役
飲み会で飲み物を注がせる、説教をする上司はいまいち。
芸人の飲み会では後輩が先輩に飲み物を注ぐことはしない。
中北さんは飲み物を注がせるが好きでは無いので、飲み物の注文をしたり、部下に注いだりしている。
がむしゃらに食べるだけでも良い。
食べるのを見るのが好きな上司もいるので、食べるだけでも良い。
個別で話しても良い。
集団が苦手なら個別で話をしても良い。
個別で話をしていて、空気を読まずに「こっちに来い」と言う人も中にはいる。
集団では話を聞かない
学生時代の校長先生は覚えていない人が大半。
小さい集団の担任は覚えている人もいるはず。
集団では笑いが有効
ウケた言葉を繰り返し使う、天井。
ツッコミを通常と変える、すかし。
いじりが得意と自負する人はパワハラかセクハラの可能性が高い。
いじられ役はメリットがある
有吉さんは、ダチョウ倶楽部の上島さんの様ないじられ役になりたかったが、向いてなかったのでいじり役になった。
中北軍団
芸人で成功していたら、ダチョウ倶楽部の上島さんの竜兵会のような集まりを作りたくって中北軍団を作った。
会社の福利厚生を目指す。
月一回の本音の飲み会を開催し、社内の親睦を図る。
無茶なイジリは無視をする
中北さは元芸人ということで、「面白い話をして」と無茶ぶりをされることがあるが、こいつは王様か?と思って空気をぶっ壊す。
講演会で「それでは爆笑の公演をどうぞ」と言われることがあるが「ハードルが上がったので、ハードルを下げてからやりますね」と返す。
無茶なイジリにはいつもヒヤリとする。
飲み会モンスター 6
説教をする
飲み物を注げと言ってくる
若手の女子社員にこっちへ来いと言う
個別で話していると、こっちへ来な
2次会の強要をする
独立したいと言う
人間関係の構築は12人から15人が限度
打ち明け易い。
出会う人の大半は自分に必要がない。
人間関係は150人まで。
芸人が新人を可愛がる理由
ありえないミスをする新人が旅行で、レンタカーを2回潰すなどネタになる。
枕詞を使うと印象に残る
プレゼンで「これだけ覚えて帰ってください」で印象を強くできる。
関わる人の断捨離
関係を続けたくない人とは、無理に続けない。
面白いは笑いだけで無い
映画を観たり読書をしても面白いと感じる。
会社で交渉する人は少ない
プライベートでは価格交渉をするが、会社で交渉する人は少ないので待遇面などの交渉をしてみる。
やりたいことを他人に話す
やりたいことを他人に話すと、関連する情報が集まりやりたいことが達成し易くなる。
他人と自分への怒りを書く
気になることを言語化すると解像度が上がる。
上司ガチャ
おもちゃのガチャガチャの様に上司を当たりはずれで判断すること。
上司は働き難くなっている
部下を叱ると辞めるし、叱らないと辞める。
上司は仕事を楽しむ。
バカ笑いを覚える
普段表情が無い方が笑うだけだと変化が無いので、バカ笑いを覚える。
心理的安全性
会議で部下に意見が無いかと尋ねると、後から部下に「心理的安全性が無い場面で聞くのはやめてほしい」と言われる。
部下への叱ると褒めるは分ける
褒めてから叱ると叱った内容を覚えていない。
叱った後に、話しかけるのは上司から
まとめ
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