【書評】凡人が天才に勝つ方法 つんく
YouTube・インスタのインフルエンサー、音楽・テレビのヒットメーカーは才能があるから羨ましいと思っていないでしょうか?
音楽プロデューサーのつんくさんは、自分はパッとひらめく天才じゃなくプロだから、搾り出す様な努力しないと曲は作れないと言っています。
つんくさんは、大阪時代にシャ乱Qというバンドで音楽活動を始めます。
ズルい女・シングルベッドなどの悲しい心情を歌った曲が共感を呼び大ヒットします。
プロデュース業ではモーニング娘。・ミニモニなどの主に女性グループを手掛けヒットを連発。
つんくさんが46歳の時、歌手の命である喉の病気を患い声帯を摘出します。
それでは、つんくさんの著書を紹介します。
目次
書籍データ
タイトル 凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール
著者 つんく♂
出版社 東洋経済新報社
この本をおすすめする人
- どうしても叶えたい夢がある
- 自分には才能がないと思っている
- プロデュースになりたい
要点
得意なことじゃなく好きなことをやる
得意なことと好きなことでは、好きなことの方が伸びる。
例えば餃子作りが得意な人と好きな人がいたら、好きな人の方が伸びる。
得意な人はあまり努力しなくても得意だけど、好きな人はどうやったらもっと上手くできるか考える努力をするから、好きな人の方が伸びる。
ターゲットを絞る
興味がある人に宣伝することで効果をあげた。
シャ乱Qで大阪時代にライブの動員を増やす為、始めは繁華街でビラ配りをしていたが、ほとんど効果がなかった。
ターゲットを他のバンドのライブに来てた子に変えたところ、徐々に効果が出始めた。
他人がやりたがらないことをやる
他のバンドがやらない個人のプライベートを語った録音テープの配布、ビラ配りなど地道な活動が人気を支えた。
録音テープは今で言うSNSの様な働きをした。
3歳児が最強
3歳児は絵描きで決められた場所・時間で描かない。
人間は成長過程で決められたルールを守る様になり画一されるが、3歳児の様な自由な発想をする。
数をこなす
成功率が1%の場合10本では成功せず、100本で1本、1000本で10本成功する。
10本では努力したことにならず、100本で初めて努力になる。
下手な鉄砲も数撃ちちゃ当たる。
数をこなすことで、どうすれば良くなるか考えるので、以前よりも上手くなって成功率も上がる。
好きの理由を分析する
凡人が天才に勝つ方法は好きのデータ化。
好きなことなら小学生でも分かる。
なぜ好きなのかを分析して仕事に活かすと成果が出る。
圧倒的な相手にライバル心を持つ
シャ乱Qは当時売れていたが、圧倒的に売れていたミスチルにライバル心を持っていた。
自分より格上の相手をライバルにすると燃える。
叶えたい夢があれば努力する
練習すればある程度うまくなる。
自転車や車の運転は練習すればある程度うまくなる。
夢を叶えたかったら練習をする。
環境を変える
つんくさんは現在ハワイ在住だが子供やアプリに頼るので、英語はあまり出来ない。
英語を出来る様になりたかったら、人や物に頼らない。
好きなことを伸ばす
60点の国語より92点の算数を伸ばす。
60点の国語の方が伸び代が大きいですが、好きな算数を更に伸ばす。
苦手なことに注力すると、平均的な人間なってしまい個性が無くなる。
運をつかむ準備
とりあえずなんでもやってみる
後藤真希は始め何も出来なかったが、何でもやっていたので吸収が早くエース級に成長した。
藤本美貴は長髪だったが、つんくさんからショートを勧めらて快諾した。
松浦あやは年齢の割には落ち着いたが、このままでは殻を破けないと感じたので、明るい感じにした。
自分で決められることは自分で決める
プロは息をする様に決断をすることが求めらる。
例えば洋服は何を着るか、ご飯は何を食べるのか。
結論を他人委ねると決断できない人間になってしまう。
反復練習
歌・ダンス・楽器など反復練習すれば、ブルーノマーズ・ティラースイフトには敵わないくても1年前の自分よりは成長する。
ネガティブな報告をする
アイドルは靴を忘れた・彼氏と週刊誌に撮られたなどネガティブなことが多い。
ネガティブな報告をしない大人は意外と多い。
小さな問題を報告しないと、大きな問題も報告しないので更に問題が大きくなる。
上司にネガティブな報告は早くして解決策を見つける。
プロが最強
プロ > 天才
天才は作りたい物を自由に作る。
プロは天才と違いテーマ・曲の長さなどの要望を聞き、制約の中で作り、長期間稼ぐから最強。
アマチュアは無敵
アマチュア > プロ
プロはアマチュアが怖い。
プロは決まった制約の中で作品を作るが、アマチュアは制約を考えずに作るから突き抜けた物が出来る。
アマチュアや新人はプロの戦い方をしない。
アマチュアや新人はプロの戦い方をすると、まとまってしまって面白みがなくプロには勝てない。
プロの戦い方はせず、尖った部分で勝負をする。
ミッキーはプロ
ミッキーはお腹が空いても、トイレに行きたくても、暑くてもゲストを喜ばせる為のおもてなしを欠かさない。
ミッキーはプロの鏡だからミッキーを見習う。
気分のアップダウンをなくす
人間だから気分の浮き沈みはあるが、プロを目指すなら気分の変化はなるべく無くす。
スケジュールを決める
スケジュールはサボる日を予め作る。
例えば1週間のスケジュールは、月・火(仕事)、水(休み)、木・金(仕事)、土(休)、日(予備日)
休みの時でも仕事に関係しそうなことにアンテナは張っておくと、良い刺激を受けた時にパッとひらめき仕事に活かせる。
一旦完成させる
一旦完成させると、あそこをこうすればいいと客感的に見ることが出来る。
1年ぐらい寝かせることもある。
ヒット作は引っかかりを作る
米津玄師の大ヒット曲Lemon「あの日の悲しみさえ🎵」
シャ乱Qの大ヒット曲ズルい女「バイバイありがとう、さ〜よおなら🎵」は帰り際に使える。
9人のまあまあより1人のめっちゃいい
ミニモニのジャンケンぴょんはアルバムのおまけの位置だった。
ラーメン屋が抹茶のデザートを販売して、人気が出てコンビニでも発売されるみたいな物を狙う。
リクエストは具体的に
プロに頼む時、売れるやつだけはダメ。
リクエストが曖昧だと作る側は燃えず、良い物が出来ない。
良い物を作って欲しかったから、リクエストは具体的にする。
アイデアの出し方
一本の軸を持つ
煮干しラーメン屋煮が干しラーメン一本を極めている様に1本の軸を持つ。
流行りの逆を考える
流行りの逆は隙間がある。
香水という曲が流行ったら、無臭。
DOLCE andガッバーナのフレーズはノーブランド。
プロデュース力
- 判断力
- 指示力・情熱
- カリスマ力
- バランス力
選ばれるコツ
- 清潔感
- 常識
- 情熱
- 柔軟性
- 聞く耳を持つ
エピソードトークが面白い人は誰からでも好かれる
エピソードトークは色んな人に話して盛ったり、削ったりして面白い話にする。
大抵の人はエピソードトーク磨きをやらないので、エピソードトーク磨きをやると他人と差がつく。
芸人の話が面白い理由は、エピソードトーク磨きをやっているから。
一般人で3、4個面白い話があると強い。
面倒な事を丸抱えする
他人がやらない面倒臭いことをやることで差が付く。
俯瞰してみる
成功すると他人から意見を言われなくなるので、時には俯瞰してみて違う方向性も試す。
先輩・師匠をもつ
先輩・師匠をもつと結果が大きく変わる。
発言をする
アメリカでは発言をしないと、いない人と思われ、同意している・反対している・意見がないと勝手な判断をされる。
間違えていても発言する方がいい、会社でも発言する人が強い。
感想
つんくさんはあまり苦労してないかと思っていたけど、実は地道な努力を惜しまない苦労人だった。
これまで2000曲以上を作ってきたから、ヒット曲も沢山できた。
成功するには成功する為の準備をする。
まとめ
つんくさんの著書「凡人が天才に勝つ方法」をまとめると
- 他人がやりたがらないことをやる
- 好きの理由を分析する
- 数をこなす
- 圧倒的な相手にライバル心を持つ
- 叶えたい夢があれば努力する
- 環境を変える
- 好きなことを伸ばす
- とりあえずなんでもやってみる
- 自分で決められることは自分で決める
- 9人のまあまあより1人のめっちゃいい
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