【書評】物語思考/けんすう(古川健介)
やりたいことが見つからないと悩んでいないでしょうか?
物語思考を読めば、やりたいことが見つかり実現でき、人生がより良い物になります。
著者はマンガサービス会社社長のけんすうさん。
SNS上で若年層から支持を集めています。
目次
書籍データ
タイトル 物語思考「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術
著者 けんすう(古川健介)
出版社 幻冬舎
この本をおすすめする人
- やりたいことが見つからない
- 人生が上手くいかない
- 叶えたい夢がある
要点
まずはマニュアル通りにやる
何かを始める場合、まずはマニュアル通りにやってからアレンジを加える。
マニュアルはそれまで経験から得た最短の方法が学べるので、必ずマニュアルに目を通してから自分の考えでやる。
本書はハウツー本
一般的なビジネス書はノウハウだけで、具体的なやり方は書いていないが、本書はやり方を書いている。
頭の枷(かせ)を外す
過去からの延長線上じゃなく、なりたい像
なりたい状態を100個、書き出す
なりたい状態が思い浮かばない場合、ネガティブなことから考える
食べたくない物
現実的な解像度を上げると、コンフォートゾーンが上がる
大学受験
大学受験の為に入った予備校では、勉強の本質や面白さを知れると思ったが、点数を取り合格する為の勉強法を習い衝撃的だった。
けんすうさんは私学で1番の早稲田大学、文学部を目指す。
人間は通常の状態で無いと、通常に戻ろうとするので早稲田大生になりきり、早稲田大生を通常にすることを試みた。
早稲田大学の合格体験を読んで、自分が合格したつもりで合格体験を書く。
実際に合格した様な体験を書けた。
大学のキャンパスを歩く。
大学のコミュニティーサイトを立ち上げて、早稲田大学生になりきって質問を受けて答える。
現状維持バイアス
先入観から現状を維持しようとする働き
資産運用
資産は色んな所に分けて保有し、リスクを分散するのが基本。
銀行預金だけだと、1ヶ所に資産が集中しているのでリスクが高く、1つの銀行だと更にリスクが高い。
株・不動産などに資産を分散する。
お金は円・ドル・ユーロに分けて保有する。
未来は分からない
なりたい像は変わっても良い
年齢ごとの戦略
キャラの作り方
ゴールよりキャラを決める。
ゴールを決めても、成功しないことがあるのでキャラを決める。
禁酒をする場合、お酒を飲まないではなく、「お酒を飲めない」と思い込む方が成功する。
環境がキャラを作る
教師は周りが教師と扱うことで教師になる。
なりたいキャラをSNSやYouTubeで探す。
なりたいキャラの環境に入る
なりたいキャラが属しているコミュニティを探して、コミュニティに入る。
例えば、起業したい人が起業したい人の集まりに参加するのは、やりがちな間違いで同じ様な起業したいけど勇気が無い人がいて、結局起業できない。
では起業した人の集まりは、参加すれば良いと思うかもしれないが、参加する所を間違えると大変なことになる。
孫正義さんを目指しているのに飲食店経営者の集まりに参加すると、ノリとコミュケーションが違うので上手くいかない。
なりたいキャラが現役の人ではなかったら、なりたいキャラに近いキーパーソンを探して、キーパーソンが所属しているコミュニティに入ることを目指す。
なりたいキャラは複数決める
なりたいキャラが属しているコミュニティが現在ない場合があるので、なりたいキャラは複数決める。
確率論的に複数の方が確率が上がる。
なりたいキャラに合う方法
なりたいキャラに合う方法はファーストドア・セカンドドア・サードドアの3つあり、サードドアがハードルが一番低い。
ファーストドア
99%の人が利用する方法。
セカンドドア
セレブやお金持ちなど限られた一部の人間が利用する方法。
サードドア
裏道的な方法。
サードドアの例として、ホリエモンは寿司を15万で握ると言う企画をやっているので、企画に参加すればホリエモンに会える。
15万円を支払うので、しっかりと対応してくれる。
コンサルティングを依頼する場合、通常では受けれない。
1ちゃんねんTV
憧れのひろゆきさんと繋がる為、ライバルサービスの1ちゃんねんTVの管理人を始める。
ひろゆきさんが入院中の友達の尿道に管が刺さっているのがおかしくて、誰かに共有したくて、1ちゃんねんTVに住所を載せていたらまさかの連絡があり、対面できることになった。
確率論で考える。
新規プロジェクトを応援する
なりたい人に近づく場合、ヒットしたプロジェクトではなく、新規プロジェクトを応援する。
有利な所を活かす
IT系技術者を目指す場合、最新の技術・若さなど相手より有利な所を活かして面接に挑む。
バイトリーダーの経験は会社の管理職より劣っているので、相手より有利ではない。
周りに応援してくれる人がいなかったらSNSで探す
SNSの発信は①情報、②意見、③日記の順番
日記を書きたがる人が多いが、需要と供給のバランスが合っていないので、フォロワーが少ないうちに日記を書いても伸びない。
始めは有益な情報を中心に発信をして、フォロワーが増えたら、意見・日記を増やしていく。
やる気はやることで出る
習慣化したいことは5秒で出来る様にする。
読書を習慣化したい場合、5秒で出来る様にする。
やめたいことは5分以上かかる様にすると面倒になり、やりたくなくなる。
禁煙したい場合、部屋の奥に入れて取り出すのに5分以上かかる様にする。
アイディアは温めない
アイディアは公開したら、大したことがなかったりするので、温めずにすぐに公開する。
アイディアは実行しないと意味がない。
アイディア自体の価値は無く、実行することが大事。
事業のアイディアは99%が失敗する。
マンガ家
マンガ家になりたい人で、一定の所まで出来たらなると決めるが、いつまで経ってもマンガ家になれない。
マンガ家になった人は、一定の所まで出来なくてもなっている。
なりたいと思ったら行動をする。
判断と決断の違い
判断と決断の使い所を間違う人がいる。
判断すべき所で決断したり、決断すべき所で判断をしている。
判断は他の人の意見を聞いてから決める。
決断はこれだと思って決める。
キャラが物語を作る
あるマンガ家は、キャラが物語を作ってしまって自分がやりたかった物語と異なると語る。
自己啓発本
けんすうさんは学生時代、周りはやっていなかったが、自己啓発本に書かれていること実行したら成果が出た。
感想
普通はゴール(目標)を決めると思いますが「ゴールよりキャラを決める」のは意外でした。
人生を物語に見立て、自分を主人公にするという考えは面白い。
けんすうさんは、インフルエンサーのひろゆきさんに会いたいと思い、運営していたサイトに連絡先を載せて、実際に会えたのはすごいです。
まとめ
けんすうさん著書の物語思考をまとめると下記の様になります。
- 始めはマニュアル通りにやる
- ゴールよりキャラを決める
- 環境がキャラを作る
- なりたいキャラの環境に入る
- なりたいキャラは複数決める
- 周りに応援してくれる人がいなかったらSNSで探す
- やる気はやることで出る
- アイディアは温めない
- キャラが物語を作る
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