【書評】続ける思考 井上新八
著者の井上さんは、フリーのブックデザイナーで多忙な日々を過ごしています。
忙しくて新しい習慣を始めたくても続かない、と嘆いていないでしょうか?
井上さんが20年以上、続く習慣を試行錯誤して考えたノウハウをご紹介します。
目次
書籍データ
タイトル 続ける思考
著者 井上新八
出版社 Discover21
この本をおすすめする人
- 新しい習慣が続かない
- 何か新しいことを始めたい
- 忙しさを理由にやりたいことを諦めたくない
要点
やるべきこと、やりたいことのどちらも全部やる。
続ける自動化の仕組みを考える。
続けることで変化する。
続けることが好きな理由
- 続ける仕組みを考えることが楽しい
- 続けるのコレクション
- 続けることで変化することが楽しい
続ける方法
成果を求め過ぎない。
成果だけを求めると、成果が出なかったら辞めてしまう。
何かを始める
何でも良いから、とりあえず始めてみる。
やりながら考える
やりながら自分のやり易い様に変えていく。
やらされは面白くない、自分で考えると面白い。
マニュアル通りは面白くなく、自分でアレンジをしてみる。
究極の方法は毎日やる
毎日やると決めたら毎日続けらる。
週3回だと1日休むといずれ続かなくなる。
小さく続ける
完璧にやろうと思うと続かない。
これなら続けられると思うくらい小さくする。
10分だと続かないので、30秒でできることにする。
慣れたら時間を伸ばしたり、やり方を変えてみる。
30秒できたら1分に伸ばしてみる。負荷を増やしてみる。
日々の習慣とセットにする
例えばスクワットを続けたかったら、歯磨きとセットにする。
ピタゴラスイッチの様に流れを作り、ルーティン化する。
新しいことを2つセットにする
スクワットと読書を始めたかったら、スクワットの後に読書をする。
時間がなければ早起きをする
時間が作れなかったら早起きをする。
5分早起きして新しいことをやり、慣れた更に5分早く起きて別のことをやる。
毎回記録をする
著者の井上さんは毎朝の空を撮り、インスタに投稿している。
記録は継続のきっかけになる。継続したかったら記録をする。
無理して続けない
出来ない時はやらない。
やるふりをする
どうしてもやる気が起きないときは、やるふりをする。
読書の場合、本を開いてページをめくってみる。
例外を作らない
新しいことが習慣化するまでは旅行・正月・連休に関係なく毎日やる。
習慣が定着するのは約2ヶ月と言われている。
いつやるか決める
朝起きてから、歯磨きの時などやるタイミングを決める。
脳を休ませるには無駄なことをやる
1日中忙しくても、2時間無駄なことをやれば結構休める。
完璧にやらずに小さくやる
完璧にやろうと思うと続かなくなるので、小さくても続けられる方にする。
やりたくなかったらやらない
嫌々やると続かなくなる。続けられる様に変えていく。
小さなゴールを決める
ゴールをしたら次に進む。
やり切らないで小さくやる
コツコツやる。
少しずつコツコツやれば時間はかかるが、いずれは達成できる。
ラトビアの長編アニメは、制作に1人で3年半かかり映画化された。
脱サラのマンガ家はヒットするまで2年半かかった。
自分なりに考えてやると面白い
人が考えたことは面白くない。
創作物は一度完成させ、寝かせる
とりあえず50%の出来で作り、翌日修正する。
2日の2人の自分で完成させる。
とりあえず一度完成させることが大事。
達成はゴールではなくて、次の出発点
例えば映画監督になるのが夢で、監督になったからといって満足せず、次の目標を立てる。
物事の意味を考えない
何の意味があるのかと考えることは無駄。
やっていれば目的が見えてくる。
苦手なこと続けると好きになる
井上さんは本の影響で掃除をしようと決め、始めは埃をはらう程度だったが、徐々に負荷を増やし曜日毎に掃除箇所を変えてやる様になった。
きれいになると気持ちいいと感じる様になり掃除が好きになった。
好きなことを記録する
好きなことを記録すると色々と詳しくなる。
ドラマ好きで、職業柄ドラマに出てくる本のデザインを調べ記録している。
調べることで仕事に役立ち、自分のデザインした本が出た時はかなり嬉しい。
著者の井上さんは納豆を食べ比べ記録し、粒の大きさ・産地・製造先などにかなり詳しくなった。
5分のダンスを覚える
著者の井上さんは、マイケル・ジャクソンのダンスを5分に凝縮した動画を見て感銘を受ける。
ダンスを覚えようと思い、1日一振りを覚え1年かけて5分のダンスを覚えた。
何回やっても覚えられない所は、飛ばしたりしてやりながら試行錯誤していった。
ある時体に痛みが出て病院で診てもらったが、原因が分からず急に動き出すのが良くないと思い、ダンスの前にストレッチを取り入れたら体の痛みが消えた。
自分のダンスを動画に撮り、確認したところ全然ダメだった。
振りを大げさにするなど対策を考えた。
上手くいかなくても、やりきることが大事。
具体的な目標と期限を決める
どんな風にいつまでになりたいかを決めて、実現の方法を考える。
1日1冊読む
始めは1週間に1冊読んでいたが、2ヶ月目から1週間読むのを忘れたので、習慣化する為に1日1冊読む様にした。
読書を続けようと思い、少し負荷の大きい1冊にした。
1日では読めない長編は、毎日5分~10分読み数ヶ月かけて読んだ。
短歌
ある時短歌を作ろうと思い、始めるもすぐに続かなくなる。
短歌の本で毎日やると良いと知り、毎日短歌集を数ページ読んでインプットして、毎日短歌を作る様になった。
時間をかければ苦手なことも好きになる
掃除・読書は苦手だったが続けることで好きになった。
感想
「続ける思考」を読んでから、コツコツやるという思考を仕事に取り入れています。
大きな仕事でもタスクを細かくすれば、小さくなりコツコツできます。
子供の成長を記録する様にしてから、子供への観察力が上がったと感じます。
何か極めたいことがあれば記録をしましょう。
著者の井上さんは、読書・掃除・マンガ・ゲームなど数多くのことを習慣化し、濃密な日々を過ごしています。
まとめ
井上新八の著書「続ける思考」をまとめると、下記のようになります。
- やりながら考える
- 究極の方法は毎日やる
- 小さく続ける
- 日々の習慣とセットにする
- 毎回記録をする
- 例外を作らない
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