
【書評】年収1億円になる人の習慣/山下誠司
沢山稼ぎたい・経営者になりたい・経営者の仕事術を学びたいと思っていないでしょうか?
「年収1億円になる人の習慣」は美容業界で日本最大級の店舗数を誇るフランチャイズ、アースホールディングス常務の山下さんが執筆しています。
アースの國分社長・他社の経営者に学んだこと、自身の店舗経営での経験を元に年収を上げる習慣を書いています。
紹介された習慣を実践して年収を上げましょう。
目次
書籍データ

タイトル 年収1億円になる人の習慣
著者 山下誠司
出版社 ダイヤモンド社
要点

目的以外にはお金、時間を一切使わない
アースの國分社長は牛丼屋で30円の生卵を注文するか、15秒考えて30円の価値が無いと思い注文をしなかった。
一方仕事では必要と思えば、億単位のお金を使う。
全国から自社の経営者を集めたて会議をした時、経営者同士の交流が出来ていないと感じた國分社長は5分で会議を終わらせ、バーベキューをしようと提案した。
無駄なことには1分も時間を使わない。
社員と交流の為、國分社長は5時間も温泉に入っていたことがある。
コスト意識
アースの國分社長を助席に乗せて山道を80キロぐらいで走っていたら
「そんなに目を血走らせ飛ばしても、到着時間は15分ぐらいしか変わらない」
「飛ばすよりもエンジンが3000回転を超えると、燃費が悪くなるから速度を落として」
時間よりもコスト意識を教えられる。
社長の指示は絶対
社員旅行でサイパンに行った際、カジノで300万勝ち、勝ったお金で社員数10人で離島に行った。
社長から突然で「今から部屋飲みするから集まって」と連絡が来る。
社長の言うことは絶対で、ナンバー2の自分は守るべきと思い断らなかった。
当日、離島からサイパン島に戻る船はなく、
約100万する7台のセスナ機をチャーターしてサイパン島に戻った。
ホテルに着き、社長の部屋に行くと「人が一杯だから下で飲んで」と言われる。
同行した社員に上司の命令は、絶対だと教えることが出来た。
周りから慕われる社員
お金を貯めて経営者になるまでは、バイクを買わないという社員がいた。
海外の社員旅行先のラフティングで携帯をなくした際には、他の社員が血眼になり探し数キロ先の下流で見つけた。
他の社員から日頃の頑張りが認められて、フェラーリの自転車をプレゼントされる。
手本を示す
職場で遅刻者が多い時期があった。
山下さんは出社時にバイクで事故にあったが、簡単に休んだら社員に示しがつかないと思い血だらけで出社した。
事故から社員の仕事に対する態度が変わり遅刻が減った。
早起き
ある時、職場で出社時間の競争が始まる。
8時、7時、6時とだんだん早くなり、電車の始発時間までになった。
競争に勝ちたかった山下さんは原付バイクを購入し、始発よりも早く出社して競争に終止符が打たれた。
慢心から出社時間がだんだんと遅くなる。
慢心から出社時間が8時になっていた。
アースの國分社長からある冊子を渡され、CoCo壱番屋の会長、宗次さんは毎朝3時55分に起き、90分の植栽ボランティア後、全国から届くお客様の声全てに目を通すと知る。
早速、宗次さんに弟子入りしたいと思い翌日、アポ無しで会いに行く。
仕事を休まない
1億円以上稼ぐには、最低3年できれば10年以上1日も休まない。
休まないと仕事を好きになれる。
山下さんは15年間1日も休まなかった。
仕事は好きではなかったが、3か月休まないと仕事が嫌いではなくなり、1年休まないと仕事を好きになった。
※あくまで著者の意見であり、体調に合わせて適度に休みを取って下さい。
フライングぐらいが丁度良い
コンペなど社外向けは猛スピードで提出すると、相手に熱意が伝わり採用されやすい。
社長などの経営者はせっかちな人が多いので、荒削りでもスピード感をもって仕事をすると受注に繋がる。
職場から30分以内の所に住む
通勤時間では生産性は上がらない。
通勤に片道1時間かかる人は、給料が3割り増しでないと合わない。
山下さんは見習い時代、家賃の高いお店の近くに引っ越す。
家賃が上がり生活は苦しくなったが、山下さんの本気度に先輩達は動かされ、カットを教えてくれたり、ご飯を奢ってくれるようになった。
常に電卓で計算すると、数字に強くなる
ある会社の社長に
「どうしたら数字に強くなりますか?」と尋ねたところ
「常に電卓を持ち歩き、電卓を叩いて確かめる。」
それ以来、電卓を持ち歩く様になる。
ある店舗のカラーの売上が悪いので、調べたらカラー剤の在庫切れが原因だった。
在庫を増やしたところ売上が上がった。
ある店舗のスタイリング剤の在庫が合わないので、調べたらスタッフが持ち帰り使用していた。
売り上げ、在庫を計算することで機会損失や原因が分かる。
早起きをする
朝の1時間は日中の4時間に匹敵する。
相手が興味あることを褒める
良い立地のビルを借りる時、ビルの良い所を褒めたらオーナーに気に入れられ、競合を出し抜き借りることが出来た。
神様の前では誓いを立てる
ある社長と名古屋に行った時、織田信長が戦いの前に祈願した熱田神宮を参拝することになった。
山下さんは社長に
「何をお願いしたんですか?」と尋ねたら
「山下君、神社では願いではなく、誓いを立てるだよ。
神様は、〇〇して下さいの願いと〇〇しますなの誓いを立てた人がいたら、誓いを立てた人を叶えようとするでしょ?」
と返される。
神様の前では、願いでは無く誓いを立てる様になった。
優秀な人は優秀な人にサポートされている
ある学校法人の経営者に
「なぜ〇〇さんは優秀なのですか?」と尋ねたところ
「私は全く優秀でなく優秀な人に支えらている。」
「私は専門的なことは教えられないが、それぞれ専門の先生がいるから教えられる。」
周りのサポートを得るという考えを知る。
人の長所を認め人を使う
謎の欠勤が多いが、カラー回数券の販売は店舗1位の社員を全社員の前で褒めたら、欠勤が減り回数券の販売も更に伸びた。
サボりの常習犯だったので、チラシ配りの責任者に任命したら、チラシ効果で店舗の売り上げが上がった。
モテたくて美容業界に入った社員は、客によって香水を変えたり、旅行にいたらちょっとしたお土産買って渡すほどのマメだった。
合コンのためならチラシ配りで土下座までする強者だった。
仲良くなりたい人とは、安くてうまい名店に行く
高級有名店は意外性が無く、安てうまい店は意外性があるので興味を持って来てくれる。
山下さんは他人と会食をあまりしない方と仲良くなりたくて、意外性のあるカレーうどんが美味しい焼肉屋を紹介する。
ご飯で仲良くなり、相手から今まで蓄積してきた仕事の秘訣を教わる。
落ち込むのは最長3分まで
何か失敗した時に落ち込むのは、最長3分までにして3分たったら切り替える。
ずっと落ち込んでいても時間が無駄。
落ち込んだ理由、改善策を考える。
他人に任せられるところは任せる
売り上げが落ちていた時期は、ゴミ捨てなどの雑用から全てのことを1人でやっていた。
店舗が増えたので雑用は他人に任せ、自分にしか出来ない店舗管理や人材育成などに注力したら売り上げが上がった。
タバコは吸わない
ある日タバコ休憩に行った時、吸わない人は掃除をしているが、自分は何もしておらず生産性が無いことに気付きタバコを止める。
ある社長は健康の為、タバコから葉巻に変えたら時間を奪われ会社の業績が悪化した。
葉巻は1本吸うのに30分かかり、葉巻を止めたら業績が回復した。
体重の管理をする
一流の方は体重と食べ物の記録を毎日取っている。
数字で管理することは、仕事でも異常を見つけやすくなる。
移動時間を無駄にしない
新幹線の移動時間に仕事をする。
知り合いのインテリアデザイナーは、新幹線のグリーン車ではなく、指定席で仕事をしていた。
グリーン車は周りが静か過ぎて気を使うので、指定席がちょうど良い。
月に3冊以上の本を読む
仕事の悩みがある時、本を読むと悩みが解決できる。
現在、実在しない有名な方でも本を通して対話ができる。
聞くと褒めるができる
相手の悩みを聞いて、相手の良いところを3回褒める。
33%でバランス良く
上司・部下・家族を33%でバランス良く接する。
山下さんは以前、仕事に99%使っていたので家族は大丈夫かと周りから気を使われた。
バランスが崩れると上手くいかない。
会議では仕事・余興・意見を33%ずつにする。
逃げない、言い訳をしない、人のせいにしない
一時職場内で他人への批判が蔓延した。
原因は他人のことを社員の前で批判する自分にあったので、批判を止めたら職場内の批判が無くなった。
配偶者選び
配偶者選びも重要で、山下さんは奥さんの理解があり成功した。
結婚記念日の旅行、当日に社員から緊急の連絡があり妻から「今の会社があるのは社員のお陰、社員が困っているなら仕事に行って下さい」と言われ旅行をキャンセルする。
家族でハワイ旅行を計画していたが、急に大型案件が決まり行けそうになくなった時、妻が了承して100万円のキャンセル代を払ってキャンセルをした。
無駄遣いをしない、仕事に協力的な配偶者にする。
退路を立つ(やらないことを決める)
健康の為、インスタント食品とお菓子を辞めた。
テレビの時間がもったいないので、物理的にテレビを捨てた。
交友関係を変える為、学生時代の友人の結婚式に呼ばれても行かない。
人によって態度を変えない
人によって態度を変える人がいるが、誰にでも平等な態度で接する。
物欲を持つ
始めは高級な車や時計が欲しいなど不純な動機で良い。
そのうち純粋な動機が出てくる。
誰でもできるが、誰でもやっていない習慣をやる
成功するには誰でもできるが、誰でもやっていない習慣をやる。
感想

良いと思ったことは、すぐに実行する行動力がすごい。
例え沢山稼ぎたいと思ってなくても、習慣に関して学べることをは多いと思います。
まとめ

山下誠司さんの著書「年収1億円になる人の習慣」をまとめると下記の様になります。
- 目的以外にはお金、時間を一切使わない
- 手本を示す
- 早起きをする
- 職場から30分以内の所に住む
- 常に電卓で計算すると、数字に強くなる
- 人の長所を認め人を使う
- 仲良くなりたい人とは、安くてうまい名店に行く
- 落ち込むのは最長3分まで
- 全てのことを1人でやらず、他人に任せられるところは任せる
- 移動時間を無駄にしない
- 月に3冊以上の本を読む
- 退路を立つ(やらないことを決める)
- 誰でもできるが、誰でもやっていない習慣をやる
ここまで記事を読んで、実際に読んでみようと思ったのではないでしょうか?
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